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雑記③ 仕事とは、、、? (忘れられない言葉‐2)

さて突然ですが、
他人を本気で指導したり、苦言を呈するのには、熱意と労力と根気が要るものです。
本当にそれは、とてつもなく膨大なエネルギーです。

どうでもいい他人には、そんなエネルギーはかけません。当たり前の話です。
他人を指導する事が多くなったこの年になればこそ、良く解ります。
しかし若い頃には、その若さ故に、そこまで深刻には本質を理解していません。

ここからが本題です。

年齢は親子ほども違う大先輩の先生ですが、ご縁があって、
私が20歳代の若い頃から、定期的な勉強会で御一緒させて頂いた、尊敬すべき先生が居ます。

それは日本の医療に関する勉強会でしたが、
先生は、当時の厚生省(現・厚生労働省)の官僚の先生で、
勉強会では私が一番若く、その分怖いもの知らずで粗削りでしたが、
ありがたい事に、諸先生方から随分と可愛がって頂きました。

ある日の勉強会の後、皆で談笑中、それは突然に起きました。
勉強会が終わった安堵から、私はチョット気を抜いて隅っこで楽しくお喋りしておりましたが、
遠くから、その先生の怒鳴る声が聞こえました。

「おいっっ!! 遠藤君! そんな遠くで喋ってないで、こっちに来なさい!
君たちの時代の、大事な話をしてるんだ。僕らじゃない、君たちの時代の事だぞ!」と。

その先生がそんな風に怒鳴った事など無く、面食らった私は、
「ハイッ! すみませんっ!!」と言ってあたふたと駆け寄るのがやっと、、、。

後になってみれば、その気持ちが良く解ります。
先生は官僚として、常に日本国の医療と将来を真剣に憂いておられました。

日本国の為に、社会の為に、官僚としての自分が出来る事、成すべき事を熟慮した時、
これから先の大変な時代に向かう若い世代を、一人でも多く、何とか育てなくては、、、
国の為に何とかしなければ、、、と必死だったのだと思います。

先生には、本当に色々な事を教えて頂きましたが、
自らの仕事の意義、つまりは何の為に自分が仕事をするのかという本質をも、
その背中から教えて頂いた気がします。

言い替えれば仕事とは、決して利己的な意義のみで行うのでは無く、
最終的には仕事を通じて、自らの人生の中で何が出来うるのか、何をすべきなのか、
人の為に、社会の為に、日本国の為に、一体何が出来たのか、、、という事なのです。

決してきれい事で言うのではありません。
50才も半ば過ぎたのに、、、と、他人には青く聞こえるかもしれませんが、
50半ば過ぎたからこそ、なお更です。

「人生は、何事も成さぬには余りに長いが、何事かを成すには余りに短い、、、」
名言ですが、正しく、その通りです。
時は瞬く間に流れ、ほぼ、あの頃の先生の年になってしまいました。

*****

その後、健康政策局長の職責で御多忙の中、結婚式の仲人も快くお引き受け頂き、
公私共に、本当に、お世話になりました。

その先生も残念ながら病気で他界され、
熱く語った日々を思い出すと、寂しい気持ちで一杯になりますが、
私の書斎には、奥様から頂戴した先生のお写真が飾ってあり、
毎朝、お水をお供えしながら先生にご挨拶するのが、私の大切な日課です。

その時、いつも思うのは、先生が教えて下さった、生き方・仕事への姿勢。
今の自分は、何か人の為になっているか? 
社会の為に、国の為に、何か少しでも役割を果たせているか?と。

分野はたとえ違っても、自分の人生の中で出来うる事は何か? 先ずは、出来る事をやろう。
そして、何か人の役に立とう。大きい事でも、小さい事でも。

自分が選んだ方向性と仕事ぶりを、先生はどう思うだろうか。最期には褒めてくれるだろうか?

先生は亡くなっても、先生の精神は生きているし、第一、自分の心に嘘は付けない。
先生に胸を張れる様に、生きよう。

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先ずはご相談ください。
必ずや、あなたの会社のお役に立ちます、、、よ。

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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